製品概要 :


 クリゾチニブは、米国ファイザー社が開発したルチターゲットプロテインキナーゼ阻害剤であり、ALK、ROS1、METのチロシンキナーゼ活性に異常のある腫瘍の患者さんにおいて人体に対する顕著な臨床治療効果があることを実証した。 クリゾチニブ(中国での商品名:Xalkori)は、2013年に中国で発売された。
臨床試験では、ALK陽性の進行性非小細胞肺がん患者に対して、クリゾチニブの治療効果が従来の化学療法より著しく優れ、1次単剤治療を受けた患者では無増悪生存期間(PFS)の中央値が10.9カ月、奏効率が74%で、2次単剤治療を受けた患者ではPFSの中央値が7.7カ月、奏効率が65.3%でした。2014年9月「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン 」は、ROS1陽性の進行性非小細胞肺がん患者を対象としたクリゾチニブの臨床第1相試験の結果を発表した。この研究において、クリゾチニブは、ROS1陽性の非小細胞肺がんに対して72%の全寛解率を達成した。 寛解期間の中央値は17.6カ月、PFSの中央値は19.2カ月で、ROS1融合遺伝子の種類は治療効果に影響しない。

効能・効果 :


間変性リンパ腫キナーゼ(ALK/ROS1/MET)陽性の局所進行性および転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の治療に使用される。

用法・用量 :


推奨は、1日2回、1回250mgを経口投与する。